迅速な脂肪分析で、ニシン、サバ、サケの最高品質を保証
NIR を使った迅速な魚介類の品質分析は、サーモン、ニシン、サバなど、脂肪分の多い魚類を処理する際の付加価値となります。
サーモンの加工では、脂肪率でサーモンの区分(異なる加工の場合)に使用したり、入荷時の確認に使用したりできます。加工前に油脂含有量を評価することは非常に重要です。油脂は、燻製条件に影響を与えるため、最適な製品保証するためには、安定した栄養価、味、食感の維持が必要です。
同様に、脂肪含有量はサバの品質にも非常に重要です。魚は春と初夏に最も脂肪分が多くなるため、その時期が最も価格が高くなります。一部の漁師は、サバをより高い価格で販売するために、その時期までサバを保管します。したがって、投入時に脂肪率をテストすることで、高価格時期に適した高脂肪率であるか確認できます。
高速 NIR 分析でニシンの脂肪含有量を保証
ニシンの脂肪含有量は、季節や魚の大きさによって約 10-12% から 22-24% までさまざまです。高脂肪率(22-24%)のニシンは、オランダなどの特定の国では高い需要があり、マーチェスハーリングとして販売され、脂肪含有量が低いニシンよりなり高い価格が付けられます。魚は陸揚げごとに大きさで分類され、分析して各サイズカテゴリーの脂肪分を判断します(3-4 サイズカテゴリー)。一般的に、脂肪含有量は大きさに応じて増加します。魚の脂肪は、皮を削ぐと減ることがあるため、分析は、皮付きまたは皮なしの切り身で行われます。
FoodScanTM 2 NIR アナライザーは、陸揚げ時のニシンの脂肪含有量を測定して、船積みニシンの品質を分類するために使われます。脂肪含有量は、加工品の塩水/漬け液比の計算にも使用されます。さらに、酢漬けニシンは、脂質含有量(最終顧客仕様を満たす証明書類)の他、塩分、酸度、pH また全固形分を分析します。
時間と労働力を節約しながら、品質目標を達成
NIR による迅速な分析は、それまで障害となっていた従来のラボ分析よりもはるかに高速かつシンプルです。繁忙期には、試験の需要が分析能力を超えることが多く、熟練したスタッフを雇うことはコストがかかります。迅速な近赤外分析(NIR)のもう一つの利点は、予測と結果の待ち時間を短縮できることです。また、生鮮魚は処理時間を短くしたい生鮮食品のため、時間短縮により製品の品質が向上します。
この短いガイドで、NIR 分析技術について詳しくご覧ください。