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生乳検査:牛群の健康状態を改善し、抗菌剤耐性に対処するための重要なステップ

動物の健康と疾病管理を改善することは、抗菌剤耐性と酪農のサステナビリティに取り組む上で重要なステップです。FOSSソリューションは、酪農家が日常業務の一環としてこれを行うための貴重なデータを提供します。

 

乳製品に対する需要は今後ますます増加し続けます。酪農家は、より持続可能な方法で生乳を生産しながら、増加する乳製品の需要に応えることが課題となっています。酪農における持続可能な取り組みには、給餌方法の最適化、土壌の健康状態の改善、疾病管理の改善、メタン排出の削減など、幅広い実践が含まれます。動物の全体的な健康状態と生産性を確保することは、持続可能で収益性の高い農場の最も重要な前提条件の2つと考えられています。

 

 

抗菌剤耐性 - 抗菌剤耐性とは何か、なぜ重要か

健康な牛は、より少ない飼料でより多くの生乳を生産するため、生乳 1kg あたりの二酸化炭素排出量が少なくなります。また、健康な牛は長生きし、健康や繁殖に関する問題が少なく、抗生物質を使用する治療も少なくて済みます(または全く必要ありません)。そして、特に後者が重要です。抗菌剤(抗生物質、抗ウイルス剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤など)は病気の動物の治療に不可欠ですが、過去数十年にわたる広範囲の使用と、場合によっては誤用や過剰使用が重なり、一部の細菌に様々な抗菌剤に対する完全耐性または部分耐性が生じました。抗菌薬耐性(AMR)と呼ばれるこの現象は、これらの耐性微生物がもはや薬に反応しないことを意味し、感染症の治療を困難にし、病気の拡大、重症化、死亡のリスクを増大させます。2019年には、世界中で500万人の人間の死が細菌の抗菌薬耐性に関連しており、そのうち130万人が細菌のAMRに直接起因しています(The Lancet)
 

AMRの脅威は計り知れないことから、WHOはAMRを人類が直面する世界的な公衆衛生の脅威のトップ10の1つであると宣言しています。AMRは、SDG9番(頑強なインフラの構築、包括的で持続可能な工業化の推進、イノベーションの育成に注力)やSGD12番(責任ある消費と生産)など、国連の17の持続可能な開発目標(SDGs)のうちのいくつかとも関連・絡み合うものであります。新しいEU動物衛生法(2021年4月施行)では、AMRをめぐる畜産部門の緊急性と責任が強調されています。したがって、この規制は、ワンヘルスアプローチ、より良い早期発見、動物疾病のコントロールに強く焦点を当てています。

 

 

生乳の分析に重要な役割

酪農家は、抗菌剤使用の必要性を最小限にするため、動物の健康と福祉を良好に保つよう奨励されており、その結果、AMR が蔓延するリスクを低減することができます。酪農場で使用される全抗生物質の約70%は乳房感染症の治療に使用されています。
つまり、乳房炎をよりよく検出しコントロールする方法を見つけることは、経済的に大きな見返りがあり、持続可能性に直接影響します。なぜなら、無駄な生乳が減り、牛の生産性が向上し(生乳1kgあたりの二酸化炭素排出量が減る)、抗生物質治療の必要性が減る(AMR菌の予防に貢献する)からです。

 

そこで、生乳検査と組み合わせた効果的な牛群衛生管理プログラムの導入が必要になってきます。
生乳検査は多くの国で一般的に行われています。世界レベルで見ると、生乳検査のチェーンが部分的または完全に発達している国の牛の数は、およそ6300万頭に上ると推定されます。100万以上の農場があるため、1年あたり6億3200万個の個々の牛のミルクサンプルと9600万個の支払いサンプルが利用できることになります。
これらのサンプルはすべて生乳検査機関に送られ、毎日多くのパラメータが検査されます。重要でよく知られているパラメータは体細胞数(SCC)です。SCCは1970年代に導入され、酪農家に牛群の健康状態(乳房炎)と生産性を最適化するための貴重な情報を提供しています。継続的な生乳検査とデータの記録は、牛のパフォーマンスを大幅に向上させる道を開き、必要なインフラと蓄積された知識を作り出しました。

 

SCCの導入以来、乳牛群改良のためのパラメータリストは大きく発展しました。生乳検査室では、いくつかのパラメータを同時に測定することができます。これは、生乳サンプリングのインフラがすでにあるため、余分な努力が必要なく、費用対効果が高く、国連のSDG9番(頑強なインフラの構築、包括的で持続可能な産業化の推進、イノベーションの育成に焦点を当てる)につながります。

 

 

DSCCスクリーニングによるAMRとの関連性

乳房管理プログラムを成功させるために役立つ、現在最も注目されている新しい乳検のひとつが種別体細胞(DSCC)です。このパラメータにより、酪農家は牛の健康を維持し、特に乳房炎の場合に抗生物質の使用を制限するためにより迅速に行動することができます。DSCC は白血球(免疫細胞)、多形核好中球(PMN)、リンパ球の割合を合計したものです。PMNとリンパ球の複合比率を算出し、全SCCに対する割合(%)で表示します。生乳検査室では、両方のパラメータ(SCCとDSCC)を同時に測定することが可能です。
 

DSCCは乳房の健康状態について、どのような種類の免疫細胞が優勢であるかを正確に教えてくれるため、より詳細な情報が得られ、酪農家は乳房炎管理を微調整し最適化することができるようになります。実際には、酪農家は DSCC の状態に応じて牛をグループ分けし、プロトコルや飼育方法(キュービクルの清掃や搾乳プロトコルなど)を調整することができます。DSCC パラメーターは、ヨーロッパやアジアの国々で、標準的な DHI スクリーニング法として既に成果を上げています。

 

 

結論

酪農は、増加する世界人口を持続可能な方法で供給するために不可欠な分野です。乳牛は、飼料や副産物(人間の消費には適さない)を高品質の牛乳、チーズ、乳製品に変えることができます。酪農セクターは、土壌の健全性、二酸化炭素排出削減、メタンガス削減、抗生物質削減、動物の健康と福祉の向上に関して、ますます改善し、行動しています。これらの努力はすべて、食糧安全保障、AMR の蔓延防止、持続可能な開発の達成に貢献します。

 

乳房炎の治療と管理には、乳牛に抗生物質が最も多く使用されます。生乳検査プログラムの新しいパラメータとして DSCC が利用できるようになれば、酪農部門は乳房炎の管理と飼養方法を微調整し、最適化することができるようになります。FOSSは世界中で採取される生乳サンプルの標準測定値としてDSCCのさらなる導入と実施を支援することで、国連の持続可能な開発目標、農場の飼育方法の改善、抗生物質の削減、AMRの発生と拡散の抑制に積極的に貢献していることをアピールしています。
 

 

 

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